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不器用なふたり トリプルバトル3

Penulis: 相沢蒼依
last update Terakhir Diperbarui: 2026-01-21 06:07:44

 一人ぼっちで落胆する宮本の前に現れたのは、峠の頂上で休憩していた年代を感じさせるデコトラだった。

 興味に惹かれるまま傍に近寄り、運転手のおじさんと言葉を交わした。デコトラから受ける見た目の悪さで、最近はなかなか仕事がないこと。ある程度の年齢になったら躰にガタがきて、荷物の搬入をするのもつらい仕事だということ。

 そんな境遇だけど楽しく仕事を続けていることなどなど、語られるものすべてが新鮮に聞こえた。

『おじさんの後継者になりたい!』

 真剣に話を聞いていた、はじめて逢ったばかりの若者の言葉とリアクションに、おじさんは笑ってやり過ごした。だが、宮本は本気だった。

 数か月後ふたたび峠で休憩しているデコトラに、勇んで話しかけに行った。

「おじさん俺、大型自動車の免許を取った。いつでもこのデコトラを運転できるよ」

 情熱に押されたおじさんは、最初は仕方なく宮本を助手席に乗せて仕事を教えてくれた。

 会社員として働きながらでは、やはりキツいこともあり、一般企業をすっぱり辞めてデコトラの仕事だけに集中した。するとそこから本格的な指導に変わり、身を入れてハンドルを握りしめながら仕事ができた。
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    「ったく……。雅輝のせいだっていうのに」 橋本がチラシを真剣に眺めて検討していると、隣にいる宮本の太い二の腕が腰に回される。『何か掘り出し物でもありましたか?』 顔を寄せてきたと思ったら、頬にキスを落とす。「真面目に探せって。この物件良さげなんだけどさ、青空駐車場が歩いて30分くらいかかる場所なんだ」『俺は別にかまいませんよ』「駄目だ。疲れた躰を引きずって、30分も歩かせるわけにはいかない。絶対に次の日に響いちまうだろ」 トラック運転手の仕事のつらさを知っているからこそ、宮本の躰を考えて探していた。それなのに――。『俺ってば陽さんに超愛されてますね、嬉しいなぁ』 橋本が持っているチラシを奪取し、がばっと抱きついて頬擦りしてくる。「ぉ、おい!」『陽さんに愛を返したいです。いいでしょ?』 反論を防ぐような笑みや、行為を断れないような潤んだまなざしに、橋本は簡単に押し倒されてしまったのだった。(縋ってくる感じの捨てられた子犬みたいな目は、絶対に反則だろ) しかもそれを無意識に発動させて、抵抗する橋本の動きを止めるあたり、天才的だと思わずにはいられない。 年上で腕力を伴うことなら橋本が絶対的に上なのに、それを易々と無力化する宮本の能力の恐ろしさを、改めて思い知った。「大好きな雅輝に殴る蹴るなんてことは、俺にはありえないしな。参った……」 参ったついでに、引越しのことを第三者に相談してみようと考えた。 一番手っ取り早い人物、それは――。

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